何か遊ぶもの欲しいよね。じゃあゲーム持ってこようか。という訳で、勝手知ったるなのは部屋
からゲームを持ち出す運びになった。
それはいいのだが、そういやヴォルケンがほったらかしなことに気付いた。無事と分かる書き置
きは残してきたけど、なんだかなぁ。ちゃんと家に帰ってるかなぁ。
「そんな訳でして」
「省略乙」
とは電話口のはやての言葉。なのはの転送に着いていって、高町家で借りて使ってます。
「事情聞いたと思うけど。ごめんねピクニック連れてかなくて」
ヴォルケンにはそういう風に伝えるよう書き置きを残しておいた。つまり、
ピクニック→管理局の人がこっち来る!→俺が時間稼いでやるっぜ!
で逃げおおせたという説明。
どうやらきちんと伝わっていたみたい。ヴォルケンも帰ったそうだし、とりあえず安心か。
「むー。私も行きたかった」
「そこはその。いっぱいプリン置いてったのに免じて」
「おっぱいプリン?」
「おっぱいプリン」
「おっぱいプリン! おっぱいプリン!」
はやての壊れっぷりが最近すげぇ。
「ま、えーわ。次は必ず連れてくこと! あといろいろ奉仕すること!」
「性的な意味でか! あな恐ろしや、はやてが俺を性奴隷に!」
「願い下げな件」
「願い下げですか? 肉奴隷要りませんか?」
「要りません」
そして切り返しも相変わらず。
「てか、プリンどうした? ザッフィーと二人で食べても余るかもだけど」
「ん? 食べとるよ。ゆっくり味わっとるから、結構食べれる。安心しー」
「ンまい?」
「ん! 美味しいよー。なんかこう、幸せな気分!」
とか言いつつ、アースラで原作キャラとの親睦会続行のお許しをいただけました。良かった良かった。
「ちょっくらオリ主らしくハーレム狙ってくる」
「オリーシュの分際で何を。そういう台詞は私を骨抜きにしてからやな」
「物理的な意味で?」
「こわっ! 骨抜きこわっ!」
そんな軽口。
「あれ。リンディさんが神隠し」
「仕事が入った。僕も少ししたら抜ける」
「主食の砂糖でも補給してんじゃね? 山盛りシュークリームとかで」
「……最近、母の健康がさすがに心配になってきたんだ」
アースラに戻り、クロノとはそんな会話。壁に寄っ掛かって本読んでたけど、母親の危機にちょ
っと鬱入ってる気が。
はぐりんたちに人気のフェイトには、ユーノと一緒にゲーム機コントローラ講習がはじまった。
アルフは美味そうに翠屋のお菓子食ってた。はぐりんたちも餌付けされてるし。
「どうする? ぷよぷよしよっか」
「勝負にならない気がする」
「なら、ハンデ! 手で操作するの禁止!」
「どうしろと言うのか」
「ほら、こう。足で、こんなふうに」
なのはが俺を曲芸士にクラスチェンジさせようとするのだがどうしよう。
しかしまぁ、フェイト相手にぷよぷよやってみると、意外といい勝負だったりしました。慣れて
くると連勝もできたり。
「物理的縛りプレイもなかなか楽しい件」
「……よく操作できるね。すごいや」
ユーノがしみじみ言う横で、頑張って階段組んでます。
「フェイトちゃんそこ、そこ緑! 緑で3連鎖だよっ!」
「え、えっと、えっと、か、回転……あぁっ、逆だったっ」
「フェイト、楽しそうだなー。次、わたしもやっていい?」
「てか、こんだけ人数いるならスマブラチーム戦しね? クロノもほら」
「ん? ああ、そうだな。やり方を教えてくれ」
初心者も上級者もみんな一緒に、そんな感じでゲームして親交を深めてました。
「ずっとプリンばっか使ってるとイライラするんですが」
「ハンデだよっ。ネス使っちゃダメ!」
今日はやけにプリンが絡むなぁ。
「あー、プリン美味しい! おいしーっ!」
八神家のその頃。
そこには美味そうにプリンを食うはやてと、指をくわえてるザフィーラ以外の騎士たちの姿が!
「は……はやてちゃんっ……!」
「あ、主、その……」
「…………は、はやて。それ、ちょっと」
「うまうま。おいしいなー。市販のとはやっぱり違うんやな。とろける美味しさやわー!」
はやてのささやかな仕返しであった。
「……う、うう、うわああああんっ!!」
ヴィータは にげだした!