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「宿題したくないでござる」
「絶対に宿題したくないでござる」
「というわけで遊びに来まし……あれ? 桃子さんと士郎さんは?」
「二人とも出掛けちゃってて。お兄ちゃんもお姉ちゃんも出てるから、今日はお留守番なんだ」
今日も今日とてこんな感じに、高町なのは補完計画は進行中なのでござる。
「ツンデレの子とかは?」
「? ……あ。アリサちゃん? すずかちゃんもだけど、予定が……」
「何と、夏休みだというのに」
「逆やろ。夏休みやから忙しいのっ」
もっともです。
とか応酬しながら、なのは部屋。魔王様も暇してたらしく、さっそく三人で遊ぶのでした。持っ
てきてた格ゲーとかで。
「使用キャラが青子さんとかもうね」
らしすぎて困る。
「でも全然当たんないの……わわっ! また外した!」
「ふふん。砲撃ぶっぱのブルーなぞ、マジカル☆アンバーの敵ではないわ」
「マジカル☆暗婆」
いつかはやてはもしかすると、薬瓶持ったメイドさんに人体実験されてしまうやもしれない。
「また負けたの……うう、うぅぅぅっ!!」
「うー!」
「うー!」
「うー♪」
「うっうー!」
「うっうー!」
しばらく唸りながら遊んでました。
「そろそろ、おやつ食べよっか?」
「あっ、持ってきてたんや。じゃがりことかトッポとか、車椅子んとこ!」
「取ってくる」
ゲームも程々に、そんな感じで小休止。おやつをぱくつきながら、暫し談笑の時間を楽しむ。
「ゲージ技に頼りすぎてはいかんとお分かりになったでしょうか」
「うん……わかったのっ。今度からは小技も入れて、繋ぐようにやってみる!」
刷り込み完了。計画通り。
「そうした方が、ラストの大技もカッコいいし映えるし!」
計画……通り……?
「とまれ、こうしてまたオリ主の好感度が上がったのだ。光源氏計画だ! 十年後がすごいかも!」
「無理やな」
「なにをぅ。オリ主なめんな。アホの子はやて19歳も、銀髪オッドアイ中性的パワーでポポポのポだぜ」
「自分、普通の黒髪黒眼やろ」
ですよね。
「……てか、想像してみたんやけど。はっきり言ってええ?」
「うん」
「きめぇ」
当たり前やがな。
居たら怖いって。
「しかしそれにしても、敵が強すぎて困る」
「厨二オリーシュの洗脳ごときに屈する私ではないわー!」
「なら、なのはさん。どうですか? 神秘的(笑)なオリ主に惚れたり、赤面とかしませんか?」
「え、え、えと……ご」
「ご?」
「……ごめんなさいっ」
フリに見事に答えてくれた白い悪魔さん。天然なのかどうなのかはわからないが、何かの腕が上
がってるのは勘違いではなさそう。
「アルカイック・オリーシュには冬の時代がやってきたようだ」
「カヲル君はいつまでもエヴァの星だから大丈夫や」
「ノー! あれはオリ主でないのでノー!」
「『君が何を言っているのかわからないよ』。なのはちゃん、復唱。さん、はい」
「え? え? え、えっと……?」
未来の魔王様は、まだエヴァには詳しくないらしい。
「今度借りて見せよか」
「却下。絶対に却下。士郎さんに殺される」
「どして?」
「最低だ……オレ」
「……あー」
微妙に顔を赤らめながら納得するはやてである。
「はやてちゃん、どうしたの? 顔赤いよ?」
「ひゃっ! ちゃ、ちゃう! これはその、あのそのあのっ」
「ふふん。はやては我が必殺技、デレデレ・デーレ・ナデーポにとうとうかかったのだ」
「ちゃうわ」
一気に冷静になったはやてに、ほっぺたをぐにんぐにんと引っ張られた。
「ひゃふひひゃふひひ」
「やーらか。なのはちゃん、触ってみ?」
「わっ、ホントだ。のびーる、のびーる……」
「いひゃいいひゃい」
結局、こんな感じでふつーに遊んでました。こんなんで魔王降臨は止められるんだろうか。